最近、いろいろと別れが多い季節だなとつくづく感じる。
三月だからか、大学4年だからか、
それとも僕の精神的なものなのか、
それはわからないけれど。
別れにおいて、終わり方はめちゃくちゃ重要なことだと思う。
剣道でも終いの太刀が最も重要だと言われる。
それくらい終わり方っていうのは人間にとって重要で、
そこにはある種の美学がある。
人間、人生を生きていれば、出会いもあれば別れもある。
ある運命の誰かとの出会いで人生は変わる、とよく言われる。
けれど、別れにおいても人生は変わってしまうのではないか。
別れのときにお互いにどういう感情で終わるのか、
要は、別れのときにネガティブな感情を抱いたまま終わるのか、
ポジティブな感情で終わるのか、ということ。
後腐れなく別れるのか、鬱屈した感情を抱えたまま別れるのか。
でも別れっていうのはなかなかポジティブにはなりにくい。
そういう性質なのかもしれない。
そりゃそうだ。別れるのはさみしいし、辛い。
しんどい。できるなら経験したくない。
でもそういうものであるからこそ、
終わり方にはその人なりの美学が立ち現れるのではないだろうか。
終わったときにすがすがしい気持ちになれたら、
その別れに感謝できるのだろうし、
別れに感謝できるのなら、
その人と出会えたことにも感謝できるはず。
一期一会とは言うけれど、
一つの時間において出会えたこと、
一緒にいれたことに感謝し、
次のステージに進むことができると、
それは人生にとっての宝物になるのではないだろうか。
人生の宝物にするためにも、
僕は別れ方には気をつけたいなと思っている。
お互いに後腐れなく、すがすがしい気持ちで終われるような、
そんな終わり方の美学を体現していけたらなと思う。