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【書評】光りあるうち光の中を歩め (トルストイ)

今回は!

トルストイが書いた、「光りあるうち光の中を歩め」を紹介していきます!

 

結論から言うと、

これほど洗練された物語は世界中探してもなかなか見つからないと思います!

それくらい短い物語の中に、人間そのものの本質が描かれていて、僕はめちゃくちゃ感動しました!

 

著者の経歴

レフ・ニコラエヴィチ・トルストイは、帝政ロシアの小説家、思想家で、フョードル・ドストエフスキー、イワン・ツルゲーネフと並び、19世紀ロシア文学を代表する文豪。英語では名はレオとされる。 代表作に『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』『復活』など。文学のみならず、政治・社会にも大きな影響を与えた。 ウィキペディア

「光りあるうち光の中を歩め」の概要

光りあるうち光の中を歩め

は、

主に二人の人物が中心となっています!

ユリウスパンフィリウスの二人です。

 

主人公はユリウス、

パンフィリウスはユリウスの親友です。

 

この二人は、共にとても頭脳明晰で、優秀。

お互いが切磋琢磨するような仲だったのですが、

 

ユリウスは、親が金持ち、

その一方で、

パンフィリウスは親がおらず、

お金がありませんでした。

 

ユリウスが進学をするときに、

お金のないパンフィリウスは、

進学することができませんでした。

 

そこから二人の歩む道は異なるものになっていきます。

パンフィリウスは、キリスト教徒に、

ユリウスは、そのままエリート街道を、

それぞれ進んでいきます。

 

あるとき、二人は再び出会うのですが、

ユリウスはパンフィリウスがキリスト教徒になっていることに驚きます。

あのパンフィリウスがそんな野蛮な宗教を信じているなんて!

と驚きます。

(トルストイの時代は、科学の進歩によって宗教が軽蔑される対象になっていた時代でした)

でもパンフィリウスは、どこか満たされている様子で、楽しそうに生活しており、

エリート街道をひた走るユリウスは、心の底では満たされない「何か」を抱えています。

 

エリートのレールを外れ、自由に生きているパンフィリウスに、

憧れてしまっているユリウスなのですが、

エリート街道のレールを外れるのは怖い!

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

と思っていて、

なかなか抜け出せません。

 

パンフィリウスのように生きるか、

それとも今のエリート街道を生きていくのか、

その狭間で揺れ動くユリウスの心理が

克明に描かれているのです!

 

パンフィリウスに会うたび、

キリスト教、パンフィリウスの共同体に惹かれてしまうのに、

ちょうどユリウスが「決心しよう!」としたところに、

頭だけは賢い医者がキリスト教の欺瞞(ぎまん)を論理的に説明し、

ユリウスの決心に水をさしてしまいます。

 

ユリウスは、何回も後悔しては、

また希望を抱き、

そしてまた後悔を繰り返してしまいます。

 

そんなユリウスが最後に下した決断とは!?

 

というのがざっくりとした概要です。

 

名分だらけ

基本的な形式として、

ユリウスが周りの人に説得されていく感じで物語が進んでいくのですが、

 

その対話が、めちゃくちゃすごくて!笑

なにがすごいかっていうと、

キリスト教の本質も、

科学の本質も、

それぞれをズバッと射抜いている!

というところがめちゃくちゃすごいんです。

 

パンフィリウスに説得されるユリウスの気持ちになると、

キリスト教めっちゃ良いやん!

はやくキリスト教徒の共同体に加わったほうがいいよ!

となり、

医者に説得されるユリウスの気持ちになると、

この医者の言うことも、たしかに一理あるんだよなぁ、、、

と頭を悩まされるんですよね笑

 

でも!

それでも!

パンフィリウスと医者の間には決定的な違いがあるのです!

 

その違いとは!

百聞は一見にしかず!

です!

 

医者はずーーーーっと、実態を見たわけでもないのに、永遠にキリスト教を批判しているのです。

頭ごなし、という言葉の通りで、

頭だけで否定してしまっているんですよね。

 

でも、人間って頭だけで生きているわけではない!

 

パンフィリウスは、知行合一を体現したような人物として描かれていて、

パンフィリウスは、実際に!そして体感として!キリスト教をわかっていて、その教えをもとに、自分たちで共同体を自治しているのです。

 

これが決定的な差で、

頭だけで物事を考えるのは危ういことだなーと思います。

体感としてわかる、とか、

皮膚感覚としてわかる、とか、

そういう身体性にこそ、本音は宿っていて、

僕もパンフィリウスみたいに生きたいなー!

と思いました!

 

本当に!

めちゃくちゃ良い本!

なので!

ぜひ読んでみてください!

名文の嵐に絶叫すること間違いなし笑

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

ではーーー