ZAKIOLOGY

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ナルトと古事記の関係性の豆知識 天津神と国津神

僕はバリバリのナルト世代なのだけれど、

今になって思うのは、もっと古事記について知っておけばよかったなあ。

ということ。

 

そこで、今回は、ナルトと古事記の関係性について解説しておこうと思います。

 

うちは一族は天津神系

ナルトの中で、

重要な一族として現れるのが、

うちは一族。

このうちは一族は天津神系です。

日本神話において、神様には二種類の系統があり、

天津神と国津神という分類があるのです。

簡単に言えば、天上界にいるのが天津神で、

地上界にいるのが国津神ということになっています。

中でもうちは一族は間違いなく天津神を意識して描かれており、

うちは一族の術の名前には天津神の名前がよく使われています。

天照、月読、須佐之男など。(うちはしすいの別天神(ことあまつかみ)も、もろ天津神です!)

 

他にも、サスケの術と言えば、

千鳥(かみなりのワザ)ですが、

雷の神様と言えば、

建御雷神(タケミカヅチノカミ)で、

これも天津神なんです。

 

うちはと言えば、

大蛇丸とも関係が深い一族ですが、

スサノオの神話で登場するのが八岐大蛇です。

 

スサノオが八岐大蛇を退治するときに使うのが、

十拳剣(とつかのつるぎ)です。

 

そのままナルトでも、大蛇丸をイタチが倒すときには、

スサノオでトツカの剣を使っていましたよね。

(大蛇丸も八岐大蛇になっている笑)

 

 

じゃあナルトはどうなんだ?

という話になるわけですが、

 

ナルトはおそらく国津神系、特に、大国主命(おおくにぬしのみこと)をモチーフにしていると思われます。

 

うずまき一族は国津神系?

うちは一族は、上に述べたように、

わかりやすく天津神系なのですが、

うずまき一族はよくわかりません笑

 

でも神話的に、ナルトは大国主命っぽいなと思います。

 

大国主命というのは、

最初は兄の八十神にいじめられて、

おいてけぼりを食らっている神話からスタートします。

そこから大国主命は幾多の困難を乗り越えて、

立派な国津神の長となるのです。

 

ナルトも最初は、アカデミーでは他の人たちよりも遅れてスタートをしていて、

そこから立派に成長を遂げていきますよね。

 

ナルトの成長ストーリーは、大国主命の成長に似ているところがあります。

 

古事記では、大国主命率いる国津神と、天照大神率いる天津神で、

地上界をどちらがおさめるのか、対立が起こります。

そのときに、国津神の建御名方神(たけみなかたのかみ)と天津神の建御雷神(たけみかづちのかみ)が力比べをするのですが、

建御雷神に建御名方神は負けてしまいます。

そして大国主命は、最終的に、地上界を天津神に明け渡します(国譲り)

 

この話は、なんとなく、少年編の最後、そして忍界大戦の最後の

ナルトとサスケの終末の谷の戦いが思い浮かべられます。

 

 

そんな感じで、ナルトは

国津神と天津神の争い、そして最終的にはその二つの和合を描いている物語なのではないか、と考えられるのです!