最近は読書量が減っているが、
それでもなるべく面白い本をブログで紹介したいので、
名著を読んでみた!
今回紹介するのは、人間とは何か(マーク・トウェイン)
漫画版もあるらしい。
結論から言って、
すごく面白かったので、オススメ。
というか、僕がこのブログで紹介している本は、
オススメじゃないと紹介しないので、
言うまでもないのだけれども笑
ざっくり、この本の要旨をまとめると
- 人間は機械である
- 人間は自己満足のためだけに動く
- 人間は気質と環境の影響を受けているだけ
- 人間は創造することはできない
- 人間に自由意志は存在しない
だいたいこんな感じのことを老人と青年の対話形式で語られている。
- 老人は人生に幻滅していて、悟っている。
- 青年は一般的な視点から老人に反論する。
- 老人は青年を論破し続ける。
という構成になっている。
要は、ペシミスト(老人)VSロマンチスト(青年)
という構図で、ずっと議論しているという感じ。
僕は昔から(中学生のときから)人間って利己的だな。
って思って生きてきたし、
人間っていうのは自己満足のためだけに生きていると思ってきたから、
ぶっちゃけこの本に書かれていた主張は、僕が思ってきたことと似ていた。
誰かに優しくするのも、結局は自分が誰かに優しくしないといたたまれないから。
こういうことに気づかされたのは、
BUMP OF CHICKENのおかげ。
この本の内容そのもののような歌なので、
聞いてみると良い。
ねぇ 優しさってなんだと思う 僕少し解ってきたよきっとさ 君に渡そうとしたら 粉々になるよねぇ 君のために生きたって 僕のためになっちゃうんだ本当さ 僕が笑いたくて 君を笑わせてるだけなんだ ごめんね人に良く思われたいだけ 僕は僕を押し付けるだけ優しくなんかない そうなりたい なりかたが解らないねぇ 心の中に無いよ 僕のためのものしかないよそうじゃないものを 渡したいけど 渡したい僕がいるBUMP OF CHICKEN「ひとりごと」より
話が飛躍してしまったけれど、
まあ、要は、どんな人であっても自分のために生きているということ。
そんな感じで、
僕の考えてきたこととかなり親和性のある本で、
すごく面白かった。
ちなみに、僕は別に親には感謝している笑
だけど、僕は僕の生きたいように生きるし、それに介入させはしない。
もうそろそろ親は親の生きたいように生きれば良いし、
僕は僕の好きなように生きる。っていうことを思っているだけ。
この本はどこかペシミスティックで冷たいと思われがちだけれど、
希望的な話だと僕は思った。
何も絶望的な話ではないし、
一種の真理なのだと思う。
僕がこの話を希望的だと思ったのは、人間に対して諦観しているからかもしれない。
人間はみな自己満足のために生きていて、生まれ持った気質と周りの環境の影響を受けて生きている。
なんで、これがペシミスティックなのだろう。
僕はロマンチックにも聞こえる。
人間がみんな自己満足のために生きているのに、
世界はこんなにうまく回っているし、
僕は僕なりの生まれ持った気質と周りから受けた影響を、
ふんだんに表現できている。
まあ、僕は生まれ持った気質が恵まれているし、
周りから受ける影響も恵まれている。
だから希望的に捉えられたのかも知れない。
でも、今の時代、どんなに遠く離れていても影響を受けることができる。
ネットがこんなに発達した時代には生まれ持った気質がめっちゃ悪くない限り、
やりようはいくらでもあるはずだし、
有史始まって以来、最も良い影響を世界の素晴らしい人たちから受けられる時代だ。
最高の時代に生まれてこれたとは思わないだろうか。
人間が、創造もできない模倣と組み替えだけの機械なのだとしても、
その模倣の種類と組み替えの種類は未だかつてないくらいに多様化している。
しかもそれは自分の手でできる。
なんて希望的な話なんだろう。と思わないのだろうか。
僕はこの話はこの時代においては超絶希望的な話だと思った。
ということで、面白いのでオススメです。