ZAKIOLOGY

学ぶ楽しさを探求する

剣道のルールは意味不明!? 

こんにちは。

おざきです。

www.sankei.com

全く剣道のことを理解していないバカがこんなこと書いてましたので、一喝しておこう。

剣道のルールって曖昧すぎじゃね?とか

剣道のルールマジ意味分かんないんだけどーと

思う人が割と多いと思うので、剣道歴10年以上の僕目線で解説していきます。

 

結論から言えば、全く意味不明ではなく、

そもそもルールを明確にしないことに意味があるんです。

西洋の価値観に侵された日本人の多くは、合理主義、理性主義、頭でっかちでバカになっているので、理解に苦しむかもしれませんが、

剣道の理念は、

剣の理法の修練による人間形成です。

理念とはそのコミュニティにおいて一番大事にする考え方、価値観のことです。

つまり、剣道で一番大事にされている価値観が、剣の理法の修練による人間形成なのです。剣道をやらない人にはこの共通の理念がありませんから、別に意識する必要はないのですが、剣道をやっている人は、少なからずこの理念を徹底するべきです(特に有段者は)

 

まず、おさえておいてほしいのが、

剣道の理念から発想するべきである。ということで、

理念ありきでないと議論する意味がないのです。

そもそも、剣道の目的が人間形成にあるならば、

ルールを明確にするべきではないのです。

 

スポーツはだいたいどのスポーツでもルールを明快にしようとしますし、

剣道のように、一本がどのようなものなのか、明確に決まっていないものはありません。

サッカーならゴールという枠がきっちり決まっているし、

野球でもベースという枠が固定されています。

 

最近では柔道もスポーツ化していて、

本来の柔道のあり方とは別の方向に行っていますよね。

本来のあり方としては精神性を大事にしているはずなのに、

西洋に傾倒したバカによってずれた方向に向かっていっています。

 

なぜ、ルールを明快にしないのか、

それは精神性を養うためです。

剣道は礼に始まり、礼に終わる。

剣道はそもそも勝つことが目的ではなく、

勝って兜の緒を締めよ

という戦国時代の格言にもあるように、

勝負の先を見ている道です。

 

それをわかっていないバカが日本には多いので、

ルールを明確にしたほうがいい

とか

ビデオ判定すればいいのに

とか

そういうことを言い出す人がいます。

 

ビデオ判定を導入することで失われる精神性のことを考えることができないわけですね。

剣道はそもそもお金とは無縁になっていて、

一番強い団体が警察であるため、

公の意識が保たれており、

目先のお金のために精神性をないがしろにすることが少ない。

これは今後も大事にしていくべきで、

もし、剣道の団体がスポンサーをつけたり、お金のためになにかをするということは避けるべきです。

 

剣道や柔道など、日本の古来からある伝統的な道には理念が必ずあります。

その理念を先立てることが最も大事なことであり、

それを理解しなければなりません。

 

偶然は神成り

という神道の言葉がありますが、

武道には偶然起きる出来事ばかり。

その中に神なる働きを感じ、そこから学びを得、自身を修練していくのです。

それが武道というものであり、終わりなき道なわけです。

目指すものが人間形成であり、果てしなく美しさを探求することであるのに、

審判に文句を言うのが間違っているのです。

誤審と思われるような一見すると理不尽なことにすら神なる働きを感じ、

自分の未熟さを感じ、成長の糧としていくのが日本的な武道のあり方です。

 

やり方は枝葉

あり方が幹です。

根幹となるあり方をないがしろにして、やり方をどうのこうの言うのは間違っています。

剣道のことを何も理解できていないバカが、ルールを明確にすべき、とか

ビデオ判定すべき、とか言うべきではない。

審判にはたしかに権威が集まるしご高齢の先生方が多いのも事実ではある。

けれど、日本の武道が大切にするのは精神性を向上させることであって、

審判ですら修行の形態の一つですからね。

誤審してくれてありがとう。そのおかげで強くなれた。くらいな勢いがなければ本当の意味での武道家にはなれませんよ。

文句をグッと堪えて、文句を言わずに淡々と修行に励むのが武道家のあるべき姿だと僕は思います。

高校生くらいであれば、多少文句を言いたくなって、口に出してしまう未熟さも認められますが、高段者になればなるほど、その未熟さは滑稽に映し出されます。

 

今の社会では、技術で道徳を補おうとしますが、武道でそれをすべきではない。

武道だけは精神性を追い求めるべきですし、それを変えてしまうのは間違っています。

目に見える形ではなく目に見えない精神性を大事にするのが武道。

それをまずは理解しておくべきでしょう。

理念なき道に価値はない。

理念がなければ、そもそも道ではないのです。

そもそも剣道をスポーツとして扱うこと自体に僕は反対ですし、

スポーツではなく武道ですから。

グローバル化もしなくていいですし。

そんな感じで、理念から発想すれば、

剣道のルールは意味不明であることに意味がある。というお話でした。

ぜひ、武道について論じるときには理念から発想するという視点を持っていただきたい。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

では。