理系にとって現代文というのは苦手になりがちな科目。
古文もそうですが、現代文も苦手だという人は多いのではないでしょうか?
ということで、今回は、現代文が苦手な理系のための勉強法について書いていこうと思います。
基礎知識(漢字、語彙)
まずは、基礎知識。
これはどの科目でも大切ですが、
言うまでもなく現代文でも大切です。
基本的にはどれを使ってもよいのですが、
漢字と用語をどちらも身につけるには、パピルスがおすすめです。
コンパクトにまとまっているので、苦手な人でも使いやすいのがポイントです。
さらにレベル分けもされているので、自分が必要な部分だけやるということもできます。
やり方は、基本的には英単語などと同じでいいのですが、
漢字は書き取りがあるので、読めるだけではなく、
書けるようにもしておく必要があります。
パピルスの使い方
なので使い方としては、
1周目は書けるかどうかも確認して、
書けるものとそうでないものに仕分けをします。
仕分けは、○、✕のニ種類でOKです。
数学などは◎、○、△、✕を推奨してますが、漢字や用語はそこまで厳密に分けなくても大丈夫です。
2周目からはいちいち書くのは大変だと思うので、頭でイメージするか、指で空に書いてみる。
それを何回か反復して、
4周くらいやったら実際に書けるかどうかまで確認してみると良いでしょう。
もし、時間がある場合は現代文キーワード読解もおすすめです。
この本は本当にすごい!
何がすごいかというと、用語の網羅性が高いため、背景知識力がかなり身につくということです。
例えば、
近代合理主義
帰納と演繹
と言われて、パッとどんな内容の話が出やすいかということがイメージできるでしょうか?
これらは本当によく入試で出題されますが、
こういう現代文用語に対しての解説がとても詳しいのです。
そして、入試問題も載っているので、
用語の解説だけでなく、その用語が実際の入試問題でどのように出題されているのか、
ということまで学べます!
一応、先ほどの用語について解説しておくと、
近代合理主義に関するテーマでは科学に対する批判的な考え方、
合理主義の危うさなどが書かれることが多いです。合理主義的な考え方で、コンビニなどがたくさんできたわけですが、コンビニなどは代替可能なものです。
どこかのコンビニだけが特別なわけではなく、全国どこでもセブンイレブンはセブンイレブンで、ローソンはローソンですよね。
こんな感じで代替可能だから便利なのですが、個性がなくなるわけです。
学校教育なども同じで基本的に画一的に教育しますが、個性に合わせていたら合理的に処理することができないわけですね。
こういう背景が合理主義にはあるので没個性的になることや、コンビニの例で言えるのは地方特有の個性が消滅するということです。
帰納と演繹は具体と抽象の行き来のことです。
帰納が具体から抽象への一般化、
演繹は抽象から具体への具体化です。
科学というのはもともと帰納と演繹によって発展しています。
いろんな実験結果、あるいは現象から、
ある一定の法則性があることが仮定(帰納)されます。
そして、その仮定を具体例に当てはめることができるかということによって実証(演繹)されてきたわけです。
これくらいの説明ができるようになると、現代文がかなり得意になるので、ぜひ使ってみてほしい参考書です。
ただ、時間がない場合は飛ばしてもOKです。
「田村の優しく語る現代文」で読解の基本を学ぶ
基礎知識を仕入れたら、あとは読解の基本を身に付けましょう。
読解の基本とは?
論理的に読むということです。
論理的に読む、論理的に解くというのはどういうこと?
本文から素直に考えて、解くということです。
これを本文に根拠を探すということにも言い換えられますが、
本文に根拠を探せるようになるために、読解の基本を学ぶ必要があるのです。
この問題の問では理由を聞いている。
だから、理由が書かれてるこの本文が論拠になっていて、答えはこうなるはずだ!
というのが論理的に答えるということです。
それを鍛える上でいい参考書があります。
「田村のやさしく語る現代文」です。
改訂版でも旧版でもどちらでも構いません。
この本には根拠をもって現代文を解くエッセンスがつまっています。
問題数も5問しかありません。
この本ほど現代文の基本を語っている参考書はないと思います。
反復もしやすいですし、
必要最低限の読解テクニックが載っているので、苦手な人にはとてもおすすめです。
「田村の優しく語る現代文」の使い方
使い方についてですが、
田村の優しく語る現代文は二部構成になっていて、
前半に基本となる読み方、基礎が書かれていて、
後半で問題演習となっています。
まずは、前半部分を何回も(4周程度)反復して、重要なところを覚えてしまいましょう。
ただ、ここにはあまり時間をかけすぎなくて良いです。
なぜなら、問題演習でちゃんと基礎が使えるようになることの方が大切だからです。3周から4周やれば十分だと思います。
それが終わり次第、問題演習に入っていきます。
問題演習では、まずは何も見ないで解いてみましょう!
解いたら答え合わせをして解説を読みます。
まあ、ここまでは普通だと思いますが、
田村優しく語る現代文はここからがポイント。
解説を自分でできるまで何回も解きましょう!
解けるようになるまで反復するのではなく、解説できるまで、です!
自分で現代文の講師になったつもりで授業ができるレベルまでやりましょう!
当たり前ですが、声に出して反復してくださいね。頭で考えているだけでは意味がないですから。
現代文は問題演習しても、できるようになりません。解説できるようになるから、できるようになるのです!
なので、たった5問でいいので、完璧に解説できるまでやり込みましょう!
当たり前ですが、その本文に出てくる語句でわからないものは全て調べて覚えてくださいね。
うわー、大変やん。と思うかもしれないですが、それをやらないと成績は伸びないので、頑張ってください!(でもたったの5問)
過去問で頻出テーマのスキーマを身につける
読解の基本までやったら、あとは過去問を解くだけです。
問題集などで演習する時間があれば、問題集を買ってもいいですが、
時間がない人は、とにかく過去問を解きましょう!
とりあえず、何も見ずに時間を測って過去問を解きます。
時間はオーバーしてもいいので、根拠をもって答えられるまで考えてみましょう。
過去問が解き終わったら、
あとは、解説を読んで、間違えたところは理解するように努めます。
ここで、ポイントなのが、
わからないところが出てきても、人に聞かないようにしてみましょう。
普通なら、解説がわからなかったら人に聞け!と言いますが、
現代文は自分で納得できるようになるのが大切なので、
あえて人に聞かずに、自分で考えるようにしましょう。
あとは、過去問の復習ですが、
本文をとにかく何回も読み込みましょう。
わからない用語は逐一調べて、覚えてしまいましょう。過去問で覚えることのメリットは、流れの中で覚えられることです。
生きた本文の中で覚えることで忘れにくいですし、応用力も身につけることができます!
これをやると、現代文のスキーマ(背景知識)が身につくのでぜひやってみてください。
そもそも、現代文に出てくる頻出テーマはだいたい10種類くらいしかありません。
なので、一つ一つの過去問をしっかりと読み込んでおくことで、
そのテーマに対する「慣れ」を身につけることができるのです。
本文だけではなく、
選択肢の検討もやってほしくて、
選択肢のどれを選べばいいか、だけではなく、なぜ他の選択肢はだめなのか、
というところまで踏み込んで復習しておくと、
かなり現代文のちからが身につきます。
特に共通テストでは、これが有効なのでぜひやっておいてください!
ということで、今回は、現代文が苦手な人のための勉強法について書いていきました。
僕の勉強法の基礎は大逆転勉強法にあります。
もし、もっと深く知りたいという方はぜひ本を読んでみてほしいです。(この本の回し者ではございません(笑))
あと!超絶オススメなのが僕のブログを読むことです!
このブログでは書評や本の感想などを書いているので、本を読まなくてもそのエッセンスを得ることができます!
なので、僕のブログを読むことも成績アップに繋がりますのでぜひ!とだけ最後に付け加えておきます(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
オザキでした。