バクマン。の平丸というキャラをご存じだろうか。
いまさらバクマンかよ。
と言わずに聞いてほしい。
(プラチナエンドもアニメ化するらしいし)
かの有名な「ラッコ11号」の作者であり、
バクマン。の中で最も面白いキャラである。
バクマン。の中で最も好きなキャラは新妻エイジだが、最も面白いキャラは平丸先生だ。
平丸先生と吉田氏のやりとりは爆笑ものである。
最高に面白い。もはや夫婦漫才のようだ。
平丸先生は典型的な平成世代と言ったところだろうか。
働きたくなくて、たまたま電車で見かけたジャンプを手に取り、自分にも描けそうという動機でジャンプで連載している強者である。
ところがどっこい、ご存じの通り、漫画家は命を削りながら描いている。
つまり、社会人、サラリーマンよりはるかに忙しい。
そんなことを知らないまま連載を始めた平丸先生はとてつもなくサボろうとする。楽がしたい。
いろんな漫画家のもとに匿ってもらおうと画策する。
それを阻止するための担当編集者の吉田氏。
なんとか、平丸先生にエサを与え、
なんとかモチベーションを保とうと必死な吉田氏。
それにまんまと(わざと)乗せられる平丸。という構図だ。
物語の後半には、
平丸自ら、吉田に「ちゃんと、エサをください」と懇願する始末。
大爆笑必至である。
人生においてバクマン。を読んでいないなんて、あきれるほどもったいない。
あんなに密度の濃い漫画は僕は見たことがない。