マルクスガブリエル氏には感服する。
圧倒的に僕らよりも知性が高いなと嫉妬すらできないレベルで賢い。
日本でも彼の本は人気で、
書店に行けば彼の翻訳本も多数出版されている。
僕も彼の本のファンであり、
何冊か読んだが、
とても面白い。
マルクスガブリエル氏はドイツ人で、哲学者。
ドイツ哲学を自分の血肉にしている人だから、
カントやヘーゲル、ニーチェなどの哲学者を引用しながら、かつわかりやすく解説している。
哲学をわかりやすく解説するのは容易ではない。
なぜなら、腑に落ちて理解していなければ、わかりやすく解説することなどできないからだ。
数学でも同じかもしれないが、ちゃんと理解して自分のものにしていなければ解説は無味無臭のつまらないものになってしまう。
彼の解説する哲学は血が通っている。
高校に行かずに、哲学書を読みあさっていたそうだが、
高校生でカントやヘーゲルを読みこなすなど、僕にはとうてい無理だった。
最近になってようやくニーチェのツァラトゥストラくらいは読み通せるようになったが、
まだまだカントの純粋理性批判は読みこなせないし、ハイデガーの存在と時間も分厚すぎて読む気にもならない。
知性は青天井で上には上がいる。
哲学者はまさに天上の人のように思えるし、
圧倒的に知性が高いことを感じざるを得ない。