ZAKIOLOGY

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歴史は繰り返す。だが、知れば変わるかもしれない

 

繰り返す日本史 (青春新書インテリジェンス)

繰り返す日本史 (青春新書インテリジェンス)

  • 作者:河合 敦
  • 発売日: 2020/08/04
  • メディア: 新書
 

 

歴史は繰り返す

この月並みな言葉がコロナ禍で痛烈に鳴り響く。

未来予測をしたければ、歴史に学べ。

千田琢哉さんか誰かのビジネス書にそう書いてあったが、
この本を読めば、なるほどその通りかもしれないと思う。

今回は、この本から得た知見の一部を共有しておこうと思う。

時は、明治。
日本とロシアは戦争をした。

その当時とコロナ禍は非常に似ている。
ロシアのことを過度に恐れた日本人は、日清戦争、日露戦争へと突入していく。

ロシアへの過度な恐怖はもはや病に近く、
本書では恐露病と書いている。

この恐露病が、日本を無謀とも言える日露戦争へと向かわせた。

三国干渉の後、日本人の中にはロシアと戦争をするべきだ!という国民感情が湧いてくる。

しかし、一方の政府は、というと、ロシアと戦っても負けると認識していた。
とりあえず、日英同盟を結んで、ロシアの南下を牽制はできても、戦争はあり得ないだろ。
と思っていたわけだ。

だが、高まってきた国民感情にメディアはさらに火に油を注ぐがごとく、主戦論を煽って、日英同盟は日露戦争のためのもの。という認識が広まってしまう。

世界では、日露戦争を行った場合、日本が負けると多くの国が予想していたし、当の日本政府ですら、勝てる気はしていなかった。

しかし、メディアは主戦論を煽っておいたほうが売れるし、儲かるから、さらに煽る。

止められなくなった国民感情によって、嫌嫌始めたのが日露戦争だったというわけだ。

203高地の激戦を知れば、どれほど日本がやばかったのかよくわかる。

結果として、日本は児玉源太郎、東郷平八郎、秋山真之、乃木希典など豪傑たちの活躍によりかろうじて勝利できたわけだが、その話は話がそれるのでまたの機会にゆずることにする。

で、だ。
話は、コロナ禍と日露戦争の相似点。

どこが似ていると思うだろうか?

恐怖にかられた人々は、マスクやティッシュの買いだめに走り、大混乱。

データを見れば明らかに日本と世界の状況は違っていたのに、メディアは恐怖心をかきたてる。

集団免疫説という最も理に適った説を一切報道せず、人々を煽り立て、自粛ムードを形成する。

一方、政府は上久保教授など、免疫学の専門家から説明を受けているし、実際に集団免疫説に関する提言も受け取っている。

つまり、政府としては、そんなにコロナ怖くないじゃん。集団免疫でなんとかなる。
という認識なのに、

メディアが自粛ムードを煽った結果、政府も引くに引けず嫌嫌、緊急事態宣言を出さざるを得なくなった。

明らかに政府はコロナは抑え込む気はない。
抑え込む必要がないからだ。

総括すると、
政府と国民の認識のズレ。
国民感情を煽るメディアの偏向報道。
無知な国民。

今の情報化社会で、情報の民主化がすすんでも、なお明治から何も変わってはいない。

あの時代に福沢諭吉は国民の無知に嘆き、憂い、学問のすすめを残した。

時代は繰り返す。
歴史は繰り返す。

だがしかし、知っているのと知らないのとでは全く違うはずだ。

多くの人にこのおかしさに早く気づいてほしい。