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【書評】コンビニ人間 目的意識を学べる傑作!

「コンビニ人間」という本を読んだ。

 

コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)

 

 


前々から気にはなっていたものの、本屋で積読して先延ばしにしていた。
しかし、友人からすすめられて、とうとう読んでしまった。


率直に面白かった。
ベテランの女性作家の小説にはハズレがない。
さらに、ベテランの女性作家で多作家ならなお良し。
この仮説に当てはまるのは、林真理子、恩田陸、森絵都、江國香織、西加奈子、エトセトラ。

「おせっかい野郎」をえぐる

それはさておき、
話はコンビニ人間である。
印象的だったのは、「おせっかい野郎」の描き方。
この物語には、様々な「おせっかい野郎」が登場する。
というか、普通の人間すべてが主人公にとっては「おせっかい野郎」である。

 

おせっかい野郎、おせっかい野郎といわれてもよくわからないだろうから、
一応説明しておくと、
本人は何も気にしてないのに無駄に心配してきて、かついらぬ助言をしてくる輩
のことを「おせっかい野郎」と呼ぶ。

 

この物語のなかでは、いちいち主人公の生活、とくに結婚や就職に関して口出ししてくる輩(普通の人間)がたくさん登場する

 

主人公にとっては、普通の人間たちすべてが「おせっかい野郎」なわけだ。
ただ、主人公は意外とメンタルはタフなので、少々干渉されたくらいでは自分を曲げない。

 

目的意識で人生は変わる

この折れない強さを作っていたもの。
それは、目的意識である。
目的意識とは、自分の存在意義を明確に意識していることでもある。
生きる目的とも言い換えられるだろう。

 

主人公の場合、コンビニ店員という一種の動物を演じることにその存在意義を全振りしているのだ。


コンビニ店員という代替可能なものに対してここまで自分の存在意義を見いだせるのもすごいなと思うわけだが、

 

この目的意識には学べる点が多くある。
目的意識を明確にするからこそ、日々の行動一つ一つに張り合いが出てくる。

 

主人公の場合、すべてはコンビニ店員として最高のパフォーマンスを発揮するためにそれ以外の生活がある。

 

自分の存在意義をどこに見いだし、どれくらい強烈にそれを意識できるか。それによってどれほど人生の密度が変わるのかは計り知れない。

 

時間はたかだか有限だが、密度は無限に高められる。
密度をリミット無限大に発散させる要因として、この目的意識を参考にしてはどうだろうか。

 

要は、自分が生きる目的を見つけること。
生きる目的がみつからないのなら、10年後の最高な人生を歩む自分をイメージするのでもよい。

 

もしくは、天職ともいうべき仕事はなんなのか?を探求するのもまた一つの手段だろう。

 

かく言う僕もまだまだ探求途中。
10年後、自分はどんな男になっているだろうか?