ZAKIOLOGY

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【書評】「『宇宙の音楽』を聴く 指揮者の思考法」 西洋近代OSとタオイズムOSの統合を目指して 

 

こんにちは。

尾崎玲於奈です。

今回は、伊藤玲阿奈(いとうれおな)さんの「宇宙の音楽」を聴く(光文社新書)の書評をしていきます。

 

 

 

この本を買った大きなきっかけは

名前が同じだったことw

 

男でレオナという人は僕は会ったことがない。

それで、書店にてこの本を手に取って、

レオナ!???

となってしまい、即買いしました。

 

経歴を見たら、指揮者で、おそらくすごい賞を受賞されている!

そして、宇宙の音楽ってなんだろう?という興味。

 

それで、中身を全く見ることなく即買いしてしまったw

 

実を言うと、この本は、音楽の本というか、音楽という哲学というか。

なかなかカテゴライズするのが難しいのですが、

とりあえず、思想書だと思います。

 

それも、かなり高度な。

 

この本の要旨を一言でまとめるのなら、

 

 

西洋と東洋を統合させる。

 

ということになると思います。

 

昨今の日本といえば、

経済成長やら、科学至上主義やら、何から何まで西洋に傾倒している。

それは、たしかに物質的な豊かさをもたらし、

貧困を世界から減らしていったのは事実。

しかしながら、精神性は?

というと、全く無視されてきた。

物心二元論に代表されるように、

心と体、精神と身体が分離されていき、個人が分断されていき、

人々が根源的に求めている一体感を排除してきてしまった。

 

その結果、結果主義、能力主義、成果主義のような考え方がはびこり、

世の中は閉塞感が漂っている。

 

たしかに、西洋的な客観的に物事を判断する力、

説得する力は偉大ではある。

それによって人々の生活は豊かになった。

こと日本においては、餓死する人などほぼいない。

その恩恵があるのは確かなのだが、

精神性を全く無視してしまうのはいかがなものか?

と問いかける。

 

西洋に偏っている社会で、柔軟な思考をするためには?

その答えが、老荘思想(タオイズム)である。

 

ちなみに、タオイズムは、実は日本が起源であるという説すらある。

タオとは道教。

なににもしばられない。

あるがままに生きていく。

そういう教えである。

タオには善悪も好悪もない。

人間は言葉によってしばられてしまう。

 

そういうとらわれから解放してくれるのが老荘思想である。

僕は以前から老子が好きだった。

老子の考え方は、非常に僕に合う。

孔子ではなく老子が僕の肌には合う。

老子的な生き方は憧れる。

何にも縛られず、何にもとらわれず、ただ自然に身を任せて生きていく。

 

老荘思想にはどこか風を感じる。

木々のせせらぎを感じながら、老子の声が聞こえてくる。

そんな大自然に身を置いているかのような思想。

それがタオイズムなのだ。

 

本書では、西洋近代の考え方を西洋近代OSと名付け、タオイズムの考え方をタオイズムOSと名付けている。

この二つの相反する思想を統合させていくことこそ、今後の社会では重要なのだと。

この意見については、まったく同意するところだ。

僕は神道家だから、道教というより、神道と西洋の統合を目指してはいるが、

東洋思想と西洋思想という大きな枠組みで考えれば、ほぼ同じものだ。

神道も道であるのだから、タオイズムと通じる部分が多分にある。

 

僕なりの表現方法としては、

一神教的な価値観と多神教的な価値観の融合和合である。

一神教(キリスト教)と多神教(神道)を融合させていくこと。

 

ただ、今の現状としては、一神教に偏りすぎている。

だから、まずは、神道を広めていく。

神道を浸透させることが大切なのではないかと思っている。

日本において、神道というのは空気のごとく流れていて根付いている。

神社は8万社も全国に点在している。

日本人はいつでもどこでも神道につながれるのだから、

まずは神社参拝から始めれば良いのだ。

 

神社に参拝し、地元の産土の神様を信仰する。

それだけでもうバランスがとれる。

 

すでに環境は整っているのだから、神道を使わない手はないだろうと思う。

神道にはわかりやすい教えも教典も存在しない。

あるのは古事記と日本書紀の神話と、神社だけだ。

神社に行き、神様(宇宙の根源)を感じる。

 

人間はそもそも完璧な存在であると考えるのが神道。

人々はそもそも何も学ばなくても神社参拝をすれば、それでよい。

 

そんな簡単なことなのだ。

そんな簡単なことが軽視されるのはいたたまれない。

 

書評と言うより、僕の思っていることばかり書いてしまったが、

とにかくオススメ。