こんばんは。
おざきです。
今回は、貧困女子について書いてみようと思います。
ぶっちゃけ、僕は貧困女子とは関係のない世界で生きているので、
実際に見たこともなければ、関わったこともないです。
でも、現実を知るのは大事なので、
「大阪ミナミの貧困女子」という本を読んでみました。
本を読む前の率直な偏見
当たり前ですが、僕は貧困女子の気持ちが全く理解できていませんでした。
正直なはなし、もっとまともに勉強して、まともに稼げばいいのに。
って思っていました。
たしかに、家庭環境が悪かったり、学校に通えなかったりする人もいるのはわかりますし、
仕方ないと言えば仕方ないのだけれど、自助努力たりないのでは?
と思っていました。
努力が足りない。
っていうと、「昭和か!」
と言われそうですが、
現実を変えようと思ったら、努力は欠かせないですし、
そこから逃げても何も変わらない。
結局、貧困女子と呼ばれる人たちは、「逃げた人たち」だ。
と僕は思っていました。
ただ、本を読む前と後では、すこしその偏見も和らいだというか、
多少、多角的に見れるようになったなと思います。
なんでか?
衝撃を受けたからですw
「え?これ日本の話?」
っていうくらい僕には縁もゆかりもない話だらけだったので。
人って、そういう衝撃を受けると、少なからず価値観が変容します。
若いうちに、そういう価値観が広がる体験をしておくと
いろんな角度から世界を見ることができるとおもうので、
そういう意味でも、
「普段は触れることのできない世界」
について書かれた本を読んでみることはおすすめです。
ここからは、実際に僕が衝撃を受けた内容について書いていきます!
貧困女子の実態
普段はお洋服も買えません。服は基本、お下がりをもらって着ています。母はうつ病だから介護しなきゃいけないし、弟はまだ小学生なので面倒みてあげなくちゃいけません。
こう語っているのはなんと18歳の高校を卒業したばかりの方。
え。
と一瞬ときが止まりました。
そんな大変な家庭環境って、現実にあるんだ。
っていう衝撃がありました。
たしかに映画や漫画の世界ではそういう家庭環境が描かれていたりするし、
そういう人もいるんだなー。
くらいには理解していたけれど、
実際にリアルで生活しているひとが語っているのを読むと、胸が痛い。
さらに、その方は、心臓に持病があり、昼は長時間働くことができず、夜の街ではたらくほかないそうです。
…。
僕たちは、そんな人がいるという事実を普段は見向きもせず通り過ぎている。
そんな自分のことを「お気楽な人間だな。」
と思うのと同時に、
「現実はこうも残酷なのか。」
と打ちひしがれました。
僕が打ちひしがれたところで何も変わりはしない。
それはたしかにそうですが、
現実を知ることからしか、現実を変えることはできないわけで、
厳しい現実を直視する
っていう経験はとても大事です。
問題の根本はどこにある?
ここまで、読んでいただいた方に考えていただきたいのが、
貧困女子の問題の根本はどこにあるのか?
ということです。
僕は、問題の根本は教育にあると思います。
特に、大人の教育ですね。
意味わかんねーよ!
って思った方も、もう少し聞いてくださいw
先程の例に出した方の場合、問題の根本は親の離婚と母親のうつ病です。
親が離婚してしまっていたり、
親がちゃんと自立できていないからその子供が夜の街で働かざるを得ない。
そして、大抵の場合、そういう「親の親」もそうだったことが多い。
元ヤンキーの子供はヤンキーになりやすいのは当然ですし、
水商売をしている親の子供はそういう世界に対しての心理的なハードルが低いのは事実です。
子供っていうのは良くも悪くも親の宿命を引き継ぎます。
教育格差
っていうことが昨今よく言われますが、
そんなもの当たり前で、
勉強できない親の子供は勉強できないことが多い。
これは遺伝でもありますし、子供がいちばん影響を受けるのは親です。(教育格差というより遺伝子格差。
親が勉強しない親なのに、子供が自発的に勉強するなんて普通ありえないです。
僕の親は、大人になってからもずっと勉強し続けていますし、
実家に帰るといつも楽しそうに勉強しています。(二年前くらいに数検1級をとったらしいw
そういう親の影響を受けた僕は、勉強するのは当然だと思っていましたし、
勉強するのは嫌いではなかったし、大学生の今はとても楽しんで勉強させてもらっています(たまに嫌いな勉強もありますが。
結局のところ、問題の本質は、大人がちゃんと大人になっていないこと、
大人が子供に宿命を背負わせてしまっていることです。
遺伝子格差はどうしようもないですが、
親が自立していれば、もう少し現実は変わるのではないかと思うんです。
その本質を理解しなければ、現実は変わっていかないでしょう。
本書にはそんなこと書いてませんが、
僕は大人の再教育が根本的な解決につながるのではないか?と思います。
最後に
今回は、ちょっと突飛なテーマを扱いました。
現実を直視するのは不快ですし、辛いですが、
現実を受容して、「どうすれば良くなっていくのか?」という問いを立てていくことは人生全般においても大切です。
現実を知るという点においてとても勉強になる本だったので、おすすめです。