結論から先に言ってしまえば、テクニックだけに走る人は、いずれ腐敗する。
だいたい、テクニックをググること自体無意味だ。
テクニックがすでにネット上に存在している時点で、もはやそのテクニックはテクニックでなくなる。
「必勝の剣術は、一度実践で使えば必勝ではなくなる。」と剣術の世界では言われるが、まさにそうなのだ。
テクニックとは「術」である。
最強のテクニックが世に打ち出されてしまった時点で、そのテクニックは最強ではなくなる。
なぜなら、そのテクニックを知っている人が現れるからだ。
しかも今の時代は、ネット社会で、そのような「うまい話」に食いつく人は多い。
そうなると、もはやそのテクニックを使うことがマイナスポイントになり得る。
成功者と呼ばれるような、「すごい人」たちは、多くの場合は勉強家である。
「すごい人」たちは一通り、テクニックを知っている。
その「すごい人」たちに向かって、ちまたで言われる「必勝のテクニック」を使ってしまったらどうなるだろうか。
もし、僕が「すごい人」の立場であったなら、うんざりするだろう。
自分がそんな「テクニックにだまされるような人間」だと侮辱されているようなものだからだ。
テクニックは魅惑的で、あたかも自分が優れているかのような印象を持たせてくれる。
しかし、その「メッキ」はいつか剥がれる。
テクニックに誤魔化されない、本物の知性は、普遍的だ。
普遍的だからこそ、鍛えるのに時間がかかる。
しかし、本物の知性にこそ、価値がある。
テクニックにだまされず、知性を磨こう。