こんにちは。
今回は、セネカの名著「生の短さについて」について紹介していこうと思います。
この本は、本当にすごい。
座右の書にしたいと思える本でした。
僕が、感動した文章を引用しつつ、少しだけ解説をしてみたいと思います。
冒頭の一文
死すべき身でありながら、大方の人間は自然の悪意をかこち、われわれ人間は束の間の生に生まれつく、われわれに与えられたその束の間の時さえ、あまりにも早く、あまりにも忽然と過ぎ去り、少数の例外を除けば、他の人間は、これから生きようという、まさにその生への準備の段階で生に見捨てられてしまうと言って嘆く。
解説
この文は、セネカの考え方を凝縮したような文章。
要は、人間というのは、死ぬ直前になってはじめて、生が限られている儚いものだと気づく。そして、それを気づいたときには既に時遅し。もう、それを気づいたときには残された時間はわずかしかなく、生に見捨てられると言って嘆くのだ。ということ。
多くの人は、この生を生ききっていないのだ。
毎日24時間を浪費して、無駄遣いをしてしまう。
逆に、生を浪費しない人には、十分すぎるほどの時間が目の前にあるのであり、その人は多くを学ぶことができる。
流行りの言葉で、言えば、時は金なり。
時間というのは、有効活用すれば、多大なる金、つまり価値を生み出す。
さらに、
われわれの享ける生が短いのではなく、われわれ自身が生を短くするのであり、われわれは生に欠乏しているのではなく、生を蕩尽(とうじん)する、それが真相なのだ。
と、セネカは説く。
さらに解説
ざっくばらんに、セネカの主張を表すならば、暇人は死人も同然だ。ということ。
暇をしているのではなく、何かしらの自分の成長、自己投資に時間を使うべきだと言い換えられると思う。
最後に
このように、セネカの主張は非常にわかりやすい。
セネカの主張は、非常に実用的だ。
非常にシンプルで、かつ合理的。
読んでいて、爽快な気分になる。
岩波文庫は、難易度が高めの本が多いが、セネカの「生の短さについて」は結構読みやすい。他に二篇も作品が収録されているが、どれも読みごたえがあり、非常におもしろい。
ぜひ、読んでみてほしい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
では。
追記:スマホだけで、書いてみた。結構普通に書けたし、場所もとらないので、今後はスマホ中心で書こうかな。