こんにちは。
今回は、言わずと知れた名著 嫌われる勇気の書評をして行こうと思います。
この本は、本当にすごい。
異例のベストセラーとなっています。
もうすでにお読みになっている方も多いかと思います。
嫌われる勇気は、アドラー心理学を解説した本で、対話形式になっています。
最近買ったのですが、実は今回は二冊目です。
一冊目を1年前に買ったのですが、それは家族にあげてしまって、最近になってまた読みたいなと思ったので、二冊目を購入しました。
何回読んでも素晴らしいです。
この本のすべてを語るのはかなり困難なので、一部大事な部分だけを切り取って、できるだけカンタンに解説していこうと思います。
重要な3つの考え方
1.トラウマを否定する
2.課題の分離
3.「いま、ここ」を生きる
この三つの考え方をしっかり自分のものにできれば、悩みの9割は解決してしまうと思います。
1.トラウマを否定する
誰にでも生きていれば、ショックな出来事や、悲しい出来事、恥をかいたことなど、心の重荷になってしまうような体験があるものです。
しかし、アドラー心理学では、トラウマを否定します。
トラウマは、自分が変わらないための言い訳に過ぎないからです。
トラウマを作り出すことによって、自分が変わらないことを正当化しようとしているのです。
この考え方を目的論といいます。
トラウマは必然的に存在するのではなく、自分で作り出しているのです。
人によって感じ方も異なれば、感じる度合いも異なります。すべては主観で物事を判断しており、トラウマにするのか、しないのかということは自分で選べることなのです。
2.課題の分離
課題の分離とは、自分でコントロールできることだけに焦点を当てるということです。
例えば、自分が他人に好かれているのか、嫌われているのかというのは、自分でコントロールすることはできません。
自分が他人に好かれるための行動をとることはできても、その結果他人がどう思うのかということは自分ではどうしようもありません。
自分でどうしようもない他者の課題に干渉したり、他者の課題を気にかけることは時間の無駄だということです。
あくまで、自分がどうあるのかを考え、自分にできることだけにフォーカスして行動していくことが重要だと説いています。
この考え方は、非常に便利で、いろいろな場面に応用することができます。
例えば、子供に勉強を教えるときにも、自分は勉強を教えることができても、そこから子供が勉強するようになるのかどうかは、子供次第であり、自分が干渉できることではない。とか。
高校で部活をやっていていつも時間がないけど、勉強がしたい。では、自分がコントロールできる時間と、そうではない時間を計算して、自分がコントロールできる時間で空き時間はないかを探してみる。とか。
嫌われる勇気の中核をなす考え方で、この課題の分離をすることこそ、嫌われる勇気を持つということの言い換えにもなっています。
嫌われる勇気を持つからこそ、自分の課題にだけフォーカスし、他人に干渉しすぎないようになれるのです。
3.「いま、ここ」を生きる
人は、ともすれば、過去を悔やんだり、未来を心配して、思い悩んだりしてしまいがちです。
現在は過去によって作られ、現在によって未来が作られると考えているからです。
しかし、アドラー心理学では、「いま、ここ」を生きろ。と説いています。
「いま、ここ」を生きろという考え方は、現在の一瞬一瞬の集積によって未来も過去も形作られるという考え方によるものです。
現在を一所懸命に生きることで、今が充実し、過去も充実し、未来も充実したものになるというわけです。
この考え方は、非常に大切で、今を大切に生きることで、人生が大きく変わります。
嫌われる勇気の中から表現を借りるならば、「人生とは、連続する刹那である」
人生を変えたいと思うならば、今この瞬間に変えることが可能です。
今、やってみたいことをやってみる。他者貢献をしてみる。それだけの話です。
最後に
嫌われる勇気は、非常にシンプルに、現代人が抱える悩みに関して答えを与えてくれるとても良い本なので、もしまだ読んでいないという方は是非手に取ってみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
では。