こんにちは。
今回は、渋沢栄一の論語と算盤について書いていきたいと思います。
それくらい、今の世の中に大切な考え方が詰まっている。
これから、渋沢栄一が一万円札の顔になるが、偶然ではないと思う。
渋沢栄一の論語と算盤の中で、一番大事な考え方が、商人道と武士道の調和。
実業と精神性という一見、相反する二つの事象を調和させていくことについて、書かれています。
道理と実利の両立を説いた書物とも言える。
これからの社会では、道理と実利を調和させていくことが重要になるというメッセージでもあるのではないでしょうか。
昨日、ウルフオブウォールストリートという映画について書いたが、あれは、論語と算盤に反する。
ジョーダンベルフォードは、実利の面しか捉えられていない。
日本人にあった実業とは
昔から、日本人は勤勉だ。ということが言われるが、日本人の「当たり前」は世界の非常識であることも多い。
「おもてなし」という言葉が流行ったことがあるが、「おもてなし」などという概念は、日本にしかない。
世界では、お金を払ってるのだから、サービスを受けて当たり前。金額相応で当たり前という考え方だが、日本では、少ない金額でも最大のサービスをしようという考え方が当たり前だった。
そういう日本人的な良さを生かそうと試みる考え方が、「論語と算盤」の中にはふんだんに凝縮されているように思う。
経世済民
世をおさめ、民を救うという意味ですが、道徳的な商売を通じて、経済を発展させて、民の生活を豊かにするという考え方が、渋沢栄一の根幹とも言っていいでしょう。
道徳的な経済
現在、新型コロナウイルスによる経済の停滞が懸念されていますが、
それも、うまく折り合いをとりながら、道徳的な経済を行っていくべきなのではないでしょうか。
つまり、道徳的な経済というのは、政府が、経済をある程度うごかしつつ、良い商売をしている会社、お店を助けていくということです。
論語と算盤を実践するお店
道徳的な、商売をして稼ぐのは並大抵な努力ではありません。そこには血のにじむような努力が背景にはあります。
僕は、一度自営業のカフェでバイトをさせてもらったことがありますが、そこのお店の努力は本当にすごい。人を幸せにする働き方をされているお店です。
例えば、飲食業界では、とても美味しい自営業のお店があったりします。そういうお店はチェーン店に比べて、材料にこだわっていたり、空間にこだわっていたり、いろいろな工夫をされています。
でも世の中一般の考え方では、安ければ良い、高い物は買わない。ジャンクフードがハヤル世の中です。
ジャンクフードには中毒性もあるし、身体にも良くない。
「少しでも身体に良い物を、その方がお客さんにとって良いよね」っていう気持ちをもって、多少利益が上がらなくても、お客さんに喜んでもらうためにやっているお店もたくさん知っています。
それなのに、政府は、そういうお店に対して、休業要請はするけど、保証はしないという暴挙に出ている。
テイクアウトでなんとか持っているところもあるかもしれないが、基本的に厳しいのが現実だと思います。
実際に蓋を開けてみれば、どこのお店もそんなに三密ではないし、アルコール除菌などの対策もしているのがほとんどです。
メディアも散々あおって、お店に出歩くのは悪なんだ!みたいなことを国民の意識にすり込んでいます。
これは、本当に良くない。
政府も、大変なのはわかるけど、いいお店がなくなったら本当に日本は終わります。
前々から、僕は自粛不要という考え方をしていました。
良いお店というのは、論語と算盤が調和しているお店だと思う。
論語と算盤を調和させるのは本当に大変なのです。
そういう道理と実利を両立しようとしているすごいお店のことを軽視する社会の考え方には甚だ疑問を抱きます。
良い気持ちでやられている、いいお店を大事にして行きたいものです。
最後に
論語と算盤を読むと、日本人にとっての良い働き方とはなにか。日本人的な良さを発揮して商売をするための極意を学べると思います。
ぜひ読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
では。