こんにちは。今回は、西野さんの本をテーマにしつつ、書いていこうと思います。
やりたいことが見つからないのは当たり前?
最近の若者の悩みに、「やりたいことがわからない」と言うことがある。
それは当たり前だともいえる。なぜなら、今の時代は、戦後70年たって、物質的にも豊かになったからだ。
よく世代間では、価値観が異なるということが言われるが、まさにそれの影響なのだと思う。
今の70代、60代の人たちは、戦後から立ち上がって、物質的に満たされることをまず目標としていた。そして、日本は物作り大国になり、産業も活性化されていた。その時代は、日本の経済成長に疑いはなかったし、やりたいことというか、やるべきことが明白だったに違いない。
しかし、現代はどうだろうか。今では物質はあふれ、食品なんて廃棄されまくっている。日本の物作り産業も活発とは言いにくい。
この状況では、まず日本の問題点を把握し、さらにやるべきことを考える必要がある。その上、やるべきことがやりたいことと一致しない場合も多い。(僕自身もそう。)
「好きなことだけで生きていく」と言うのは簡単だが、それは難しいことでもある。
今の世の中では職業は選び放題で、選択肢の幅が広い。これも悩む原因なのかもしれない。
「働きたくない」というのも、もしかすると、やりたいことがわからないからなのかもしれない。働きたくないのではなく、楽しく働いている大人を見たことがないから、仕事は楽しくないものだと思っているのかもしれない。
しかし、前にAIの記事で書いたが、本当に働きたくないのであれば、働かなくてもいい時代は近くに迫っている。
このような背景をもろもろ考えると、「やりたいことがわからない」という悩みは必然なのかもしれないと思う。
やりたいことをやって生きていくためには、それなりの覚悟は必要なのだと思う。
その覚悟を決めるためにも、やりたいことに必死に悩むのもアリなのかもしれない。
お金とは信用である
上の記事にも書いたが、
お金とは信用である。
今後の社会では、お金持ちよりも、信用持ちが成功していくとこの本では言っている。
確かにそうだなと思った。
最近はオンラインサロンとかも発達してきて、人々から信用されている人は、個人から直接お金をもらうこともできる。
そんな時代だからこそ、お金を持つより、信用を持つ者が成功者なのかもしれない。
それと、最近は、youtubeの発達もあり、無料化の流れが強い。
西野さん自身も、「えんとつ町のプペル」を無料公開している。
僕は今まで、無料化するのは消費者にとっては有益でも、売っている側にはなんのメリットもないと考えていたが、そうではないのだそうだ。
無料化は、マネタイズのタイミングをずらしているだけで、売る側にもメリットがあると書いてある。
無料化が進むと、より実力至上主義的な感じになる。
そこで、自分がほかを圧倒するくらいのクオリティを無料化すると、逆にそれを購入する人もいるみたいだ。
最近の消費者は、ネタバレを無料でみて、それの確認作業として実際に買うらしい。
僕も漫画はネットのネタバレ記事を読んだ上で、実際に漫画の単行本を買ったりすることもある。
ネタバレはいけないことのように思われがちだが、今後は積極的にネタバレ(無料化)をして、買う価値があると言うことをアピールするのも1つの戦略なのだと思った。
正しい努力を積み重ねることが最重要
本書では王貞治さんの言葉を引用している
「努力は必ず報われる。報われない努力があるとするなら、それはまだ努力とは呼ばない」
この言葉は、文字で見るとなんともないような感じもするかもしれないが、西野さんや王さんの努力の背景を知ると、なぜか一気に説得力を持ち始める。
激情の実践を経ているからなのか。
簡単な言葉にも、その人の背景や、裏の情報を付け加えるだけで感じ方が変わる。
これに対していつも不思議に思ったりするわけだが、
西野さんは本当に絵本を売れるべくして売れるように仕向けている。
裏でどんなことをやっていたのかを細かく本書では解説しているが、「普通ならそこまでやらないだろ」というところまで徹底して工夫している。
本当にすごいなと思った。
西野さんや堀江さんのすごいのは、地位や肩書き、そういったもろもろの自分を縛り付けてしまいもするが、安定を与えてくれるものに全くこだわっていないことだと思う。
いろんなことに挑戦し、変化し続けるからこそ、インフルエンサーになっているのだと思った。
この本は、お金や、広告などの「自分の価値観のとらわれ」を崩してくれる良い本だと思うので、是非読んでみてください。
では。