すぐ動く人が成功するとか、さっさと動けということwoインフルエンサーたちが言っています。しかし、事実として何も考えないで行動して失敗している人がいます。どちらが正しいのか?
どっち?という思考がまず間違っているのです。行動している人たちは考えて行動していて、その人たちからみると、考えているだけで行動していない人が多くいるように感じるから、さっさと行動しろよ、と言うのではないかと思います。
それを額面通りに、馬鹿正直に受け止めて、何も考えないで行動する馬鹿が増えているということが言われていますが、本当に馬鹿だなと思います。
人生で大事なことって一見矛盾しているというか。本質って結構曖昧です。
考えて行動するのも大切だし、すぐに行動するのも大切です。
どっちかだけでいいなんて簡単な問題ではないのです。中国の古典に中庸というのがありますが、まさに中庸が大切なのです。中庸と言えば、渋沢栄一かなと思います。最近はやりの論語と算盤はその中庸の精神が書かれています。論語と算盤を一言で言うなら、武士道と商人道の統合だと思っています。
武士道というのは、武士のような気高く、品のある美しい生き方を実践するということ。
商人道というのは、実業で成果を残し、商いを通じて豊かになること。
渋沢は両方大事だと考えています。
今の世の中で、武士道だけで生きていくことはどう考えても難しい。だから武士道の精神を持ちつつ、物質的な成果も求めていくというまさに中庸が大切になってくる。
先日の三浦さんの話でも、会社には二人のトップがいて、一人は大きいビジョンを描き、一人はお金や利益などの実務をやる場合が多いと言っていましたが、本当にどちらも必要なんだと思います。
特に経営は、実利がなければやっていけないし、かといってお金だけを求めても精神的な豊かさがなくなるというジレンマを抱えているのではないかなと思います。
どっちかだけなら相当楽だし、人は楽な方に流れるので、本にすぐ行動しろと書いてあるとそっちに偏ってしまいがちだと思いますが、考えることも必ず必要なので両方大事にして行きましょう。
ある意味素直で良いのかもしれませんが、その素直さ故に妄信的になってしまうと言うのも危ないなあと思います。
これも中庸ですね。
信じることも必要だし、疑うことも必要。
では。